膿臭

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橘佳奈×長谷部優のライブでeternal dreamを感じてきた

2019/10/26土曜日に、橘佳奈さんと長谷部優さんのライブに行きました。
dreamの初期メンバー三人のうち二人による、dream20周年の特別なライブ。

公演の名前は「Eternal dream」。

dreamと私については、こちらのブログを読んでいただくとして。
内容が気持ち悪くて長いけど、このブログも気持ち悪いから大丈夫(?)。http://qoomk.hatenablog.com/entry/2018/01/04/175732

 

dream関連の現場は、今年の1月の佳奈ちゃんのソロライブ「スナック橘」に優ちゃんがゲストに出たとき以来です。
その間に、静香ちゃんのファンクラブイベントに当たってチケットも持っていたのに、当日に仕事で行けなくなって病んだりはした。

dreamは二十年間で何度も編成や傾向が変わったせいか、各々のファンが、自分が推してた時期こそが本物で最高のdreamだと盲目的に思っていると感じることがある。あまりに強すぎる主張をみかけると、他の時期もメンバーは活動していたんだよ……と引くことすらあるけれど、おそらく自分も人のことは言えない。
そんなわけで、私にとってのdreamは佳奈ちゃんと優ちゃんがツートップ、エースが紗也加ちゃん、彩ちゃん、麻未ちゃん、静香ちゃん、絵里恵ちゃん、莉沙ちゃんもいて、少しずつ上手くなるし、キャラクターや関係性はみんな魅力的、みたいな状態。
三人時代の曲は、オリジナルアルバムよりも7人のときのセルフカバーの方をよく聴いている。ライブで耳が慣れているから。

佳奈&優は絶対的な二本柱だったから、初期3人時代からのファンには当然だと思うが、Dream Worldで流れ着いた私にとっても特別だった。
二人は新規メンバーの先輩としての経験だけでなく、その時点では圧倒的に実力があった。だから経験や年齢だけでない説得力があった。それでいて奢ることなく他のメンバーをまとめ上げ、グループは仲が良さそうで、素敵な先輩だった。
(メンバーは辛かったかもしれないけどdreamの歌割りが均等でなく容赦なく歌唱力で決まってるのも好ましかったんですよね。その前に好きだったFolder5が、はじめAkinaちゃんが一人で歌っていたんだけど、テコ入れか他のメンバーも歌うようになってみたら、別にAkinaちゃんが他より特別に上手いわけじゃなかったという事実に運営への不信感があったから……)

一月に十年以上ぶりに優ちゃんの歌を聞いたときに、衰えていない歌声に驚いた。声量も音域も音程もリズム感も、久しぶりに歌手として歌っているとは思えなかった。舞台の仕事をしていたのだから予想しようと思えばできたんだけど。三十代になって艶っぽさも加わって、ますます素敵な女性になっていた。
佳奈ちゃんも、その間は一回しかライブに行かなかったから、その記憶以上にきれいな人で見とれた。軽快なトークとのギャップも素敵。ただの素人じゃない人の三十代は若い頃よりもずっと魅力的だ。歌はもちろん好きな歌声や表現で、この歌があったからdreamを好きになったことを思い出した。他の佳奈ちゃんが一人で歌ったカバー曲にも聞き惚れた。
dreamの曲は、二人共、高音の曲も当時と同じキーで歌ってくれて、それが気持ちよくて、すぐにdreamのライブが楽しかったことを思い出した。
そのときは二人が並んで、二人の声が重なるだけで感無量で、十年前より涙もろくなったおばさんの私はぼろぼろに泣いてしまった。二人で始めに歌ったbraveを聞くと泣ける日がしばらく続いた。

そして今回の20周年の佳奈ちゃん&優ちゃんのライブ。
一月の夢のようなひとときから、思っていたよりも早く機会が訪れた。歓喜してチケットを予約したものの、公演が近づくにつれて楽しみすぎて緊張感が増していた。
とりあえず一月は泣きすぎてウォータープルーフのはずのマスカラが涙で溶けて惨事になったので、うちにあるものではオリーブオイルでしか落ちないRMKのマスカラで装備して会場に向かった。

一月はしんみりというか、ただただ感動して聴いていたGet Overからライブが始まった。今年二度目の余裕なのかわからないけど涙は出なくて、かつてと同じ掛け声や拳が会場中からあがって、私も十年ぶりだけど自然に体や喉が動いた。若い頃にしていたスポーツは体が覚えている。
すごい楽しい! 二人しかいないけどdreamのライブはやっぱり最高! って高揚したんだけど、二曲目の一月には歌わなかったBelieve in Youでじわりと涙が込み上げた。佳奈ちゃんが当時のマネージャーさんが来ていて、姿を見て泣けたといっていたから、移ったのかな。明るいBelieve in youで泣くと思わなかった。RMKのマスカラで行ってよかった。

セットリストは三人時代の曲が中心で、佳奈ちゃんが神がかって格好いいHot Stuffのカバーもあり(一月にも歌ってた)。
avexが本気で作った良い曲を、上手さだけでなく歳を重ねた深みを加えた二人が思いを込めてたくさん歌ってくれて、本当に良いライブを見た。
良い曲というのは、メロディーや歌詞だけでなく、編曲も印象的であることが不可欠だと思うんだけど、dreamの曲もそう。バンドのふーみんさんたちが、原曲のアレンジを再現してくださって、あのフレーズやあのフレーズも聴けることへの興奮もすごかった。
そしてもちろん、あの頃の、アイドルdreamの楽しさもちゃんとあった。dreamのライブの、こういうところが好きだったんだと思い出しました。

二人だけなのが寂しくはあったけれど物足りないわけじゃなくて、二人で作る世界はちゃんとdreamで、完成されていて、満たされたので、他の七人もいたら更に力強く楽しいだろうという期待です。

でもライブの前は、麻衣ちゃんの話をきいても、他人事のように思えてしまうのかなと不安があった。
案の定、MCでは麻衣ちゃんの話がたくさん出たんだけど、二人や、dreamを作るものとして、私も楽しく話を聞けた。
私が好きになってからのdreamも麻衣ちゃんの歌詞をずっと歌っていたから、本人がいなくてもずっとdreamには麻衣ちゃんの世界があったから、人柄を感じる話題にも親近感を覚えた。歌詞だけじゃなくて、佳奈ちゃんと優ちゃんの中に残っているものもたくさんあったんだろう。
アンコールでは麻衣ちゃんがこの日のために書き下ろした曲を歌ってくれた。麻衣ちゃんの思いを乗せて、優ちゃんと佳奈ちゃんの声で歌われると、dreamの新曲としてしっくりきた。
私が好きだった時期のdreamは、三国志で喩えると、劉備関羽張飛がいて、さやぽという趙雲がいて、孔明は彩ちゃんかな。他の武将も育っていた。劉備はもう戦場には出ないけれど影響力を持って存在していたらしい。劉備も圧倒的存在感でそこにいた。女子力が低いので三国志で喩えてしまう。
三人時代のライブを見たことがないから、呂布赤壁の戦いも知らないけれど、歴史は続いていたし、私がファンを降りた後もそうだった。

新メンバーの話もしてくれるといいなあと思っていたら、佳奈ちゃんが「あの子たちも(今日の二人のライブを)応援してくれてる」と言っていて、サラッと出た「あの子たち」呼びに、か、かなちゃ……! I love dream……!!!と興奮しました。
20日だった佳奈ちゃんのバースデーケーキのサプライズが、イラストが彩ちゃんが描いた似顔絵なのも嬉しかった。優ちゃんの画伯な絵でも面白かったと思うけど……。

特に嬉しかったのが、麻未・静香・彩の三人だけがメンバーとして名前を残したと言っても実質解散したdreamについて、「(佳奈の音楽活動や優の舞台俳優の活動だけでなく)みんながそれぞれ活動しているから、今も続いていると感じた」と言ってくれたこと。
それをきいて、グループ最後の三人が名前だけ残した意味を初めて感じた。きっと三人がいなかったら、dreamは過去になっていて、今回のEternal dreamという名前のライブも実現しなかったかもしれないとすら思った。
はじめに名前だけ残すときいたときは、EXILEですでにやっているステージは降りたけれど脱退はしていない商法と同じかもしれないけど、それだって実質解散だし、意味わからない何の気休めなんだろうかと、あまり好意的に思っていなかったけれど、最終メンバーではない佳奈ちゃんがそう言ってくれたことで、本当に気が休まってしまった。
dreamは終わっていないと感じられた。そして、グループとしての活動がなくなったことで、九人全員がdreamでいられる。
そして、ただ永らえるのではなく、佳奈ちゃんも優ちゃんも歌声は進化していた。ライブを見ることがある静香ちゃんもそうだ。他のメンバーも、歌をやめたけれど別の活動をしているメンバーも、若いときにはなかった味がこれからますます深まって、上品な意味での色気も増していくのだと思う。
Eternal dreamというタイトルで二人が、九人が伝えたかったことが、それで正解なのかはわからない。けれど答えが提示されなくても、違っていても、自分がそう感じたことを大切にしたい。

夜の部のアンコールで、麻衣ちゃんとの新曲、そして最後は名曲Heart on waveで、このライブが終わってしまうことに涙した。それぞれ感情は異なるだろうが、あちこちで涙を拭ったり鼻を啜る様子が見えた。
しかしダブルアンコールで特別に、本編の最後にやったmovin' onをもう一度やってくれた。おなじみの掛け声や振り付けは染み付いているから自然に出てくる。あの頃と同じように、楽しい気分でdreamのライブを終われて良かった。

このライブを開催してくれて本当にありがとう。最高の一日でした。

 

翌日にカラオケで、ライブでやらなかったdreamの曲ばっかり歌ってきた(佳奈ちゃんが自身が書いた詞を思春期の若気の至りと黒歴史扱いしていたAnswerも)けれど、多くて歌いきれなかった。他の曲もいつかまた生で聞けたらいいなあ。
HideawayとtransitとPUREがききたいです。Our Timeで腕をぐるぐる回すのもやりたいし、La Mascheraは今の年齢で歌うともっと格好いいだろうし、MCで聴きたい曲をファンにたずねたときに優ちゃんが「マニアックだね」と言って1フレーズ歌ってくれたLove is Powerのマニアックさも感じたいし、STYさんの曲が好きなのでTo The Topも聴きたいし、甘い毒薬も、もう全部ききたい……

 

あとさ、E-girlsの公式サイトなどではラスト3人のメンバーが加入してからの年数で「dream17周年」言っていて、私も三人時代は知らないからそっちのほうが実感はあるんだけど、たとえ該当者がいなくても三人時代からの積み重ねがあってその17年もあるんだから20周年と言われた方がしっくりくるなあ。
わざわざ17年と主張しなくても、彩ちゃん、麻未ちゃん、静香ちゃんを軽視することにはならないから、20周年でいいのでは。(去年の年数で書いてたの修正した)

2018年だから16周年っていってるけど、静香ちゃんソロのI love dream worldを貼るね。ほんと歌うまくなった……と未だに老害じみた感慨を抱くのやめたい。ヒマワリを新Movin' on(ライブでの立ち位置が)って認識するのもやめたい……。

 

Dream Shizuka (DANCE EARTH PARTY) / ヒマワリ / I love dream world〜世界中のしあわせを歌おう〜 (#myplaylist)

www.youtube.com